話し手：安藤春奈（トータルWEBコンサルティング合同会社 WEBデザイナー）

積み上げたスキルは自分の財産、キャリアアップへのパスポート

WEBデザイナーの安藤春奈氏はそれまで事務職や販売職など幾つかの職を転々と巡っていました。しかし蓄積できる知識やスキルを得られる仕事をしたいと思い、選んだ先がWEB業界でした。熱い思いを胸にWEB制作の訓練講座を受講し、新たなスキルを獲得。講座終了後、WEB制作会社に見事就職を果たしました。現在は会社員としてWEBデザイナーとして活躍しながら、さらなるキャリアアップを図ります。

リスキリングのきっかけ

ご家族の転勤などの理由で度々転職を経験してきた安藤さん。そのため、転職先で新しい知識やスキルを覚えても、次の転職でリセットされてしまう環境にありました。「例え事務職であっても会社が変われば使用するシステムが変わってしまいます。販売などの業種であれば、なおさら新しい知識を一から覚え直す作業の繰り返しでした」と安藤さんは当時の苦悩を話します。そこで知識やスキルが自分の中に蓄積し、財産として積み上がるような仕事がしたいと思い、リスキリングを決心しました。

デジタルスキルを学んだ経緯

元々安藤さんは文系出身のため、デジタル分野が得意ではなかったのだそう。今後廃れない業界だと思い、WEBサイトを構築するコーディングのオンラインスクールに入学。希望を胸に受講を始めたものの、スクールでは疑問を気軽に聞けない状況が続きました。その上、コーディングのスキルだけでは実際の仕事に繋がるイメージが持てなかったと話します。

そんな中、茨城県主催の離職者向け職業訓練の存在を知った安藤さん。その中でデザインをはじめ、WEB制作スキルを体系的に学べる講座を受講します。受講形態は5ヶ月間の対面によるもの。受講生同士の仲間意識も芽生え、以前とは違って分からなければ気軽に講師へ質問できるようになり、充実した学びができている手応えを安藤さん自身も感じることができました。

会社に応募したきっかけ

講座終了後に就職先を探したところ、トータルWEBコンサルティング合同会社の情報を目にします。「知識やスキル向上のために会社負担で受けたい講習が受けられる点と、福利厚生が整っている点に魅力を感じ、現在の企業に入社を希望しました」と話す安藤さん。ですが、実務経験2年以降が必須条件。しかし安藤さんは学んだ経験を自信の糧に、ハローワークの窓口の方にも協力してもらいながら面接にまで繋げることに成功します。面接の結果、無事採用となりました。

晴れて安藤さんは社員として新たな業界の門出を迎え、現在は主にWEBサイトのデザインや構築を担当しています。

現在の仕事について

現在の仕事に関して「学んだことが活かせていると実感しているので毎日が充実しています」と安藤さんは話します。収入面でも前職の短時間勤務の販売職よりアップ。そして現在は、WEBマーケティングにも興味があると明かします。「今後はデータ解析なども学びながら挑戦していきたいと思っています」と語る安藤さん。

実務経験2年以上の条件を覆すほど熱心で真面目な姿に心を打たれて採用を決めたと話すのはCEOの海老根正樹さん。実際にWEBデザイナーのスキルもあり、「採用して本当に良かった 。この仕事はWEBデザイナーから、WEBディレクションができるWEBデザイナー、さらにWEBマーケティングの知識を活かしたデザイナーへとステップアップできる道筋があります」と海老根さんは語り、今後のマーケティングやディレクションへの挑戦に期待を滲ませます。