表彰企業からのコメント

■ベストプラクティス賞

海老根建設株式会社

~ICT活用で新たな職域を創出し、新事業展開へ 人材育成で会社全体の最適化を図る~

新技術の多様化に対応するため、個々のキャリアや能力に応じた得意分野を伸ばす人事戦略を採用し、社長自ら勉強会や会合に参加して得た知識や経験を社員に還元しながら、情報発信を通じて社のリスキリングを推進しています。

建設ディレクター課の設置によって業務効率化が進み、学ぶ体制を整備しました。Eラーニングは就業時間内に受講できるようオンライン環境を整えたうえで、各人の受講ユニット数を管理し、月平均4時間の学習を推奨しながら、外部勉強会やセミナーへの参加を奨励し、リモート学習も可能にしています。

年従業員は茨城県主催の「リスキリング ワークショップ」などの勉強会に積極的に参加し、ICT化はメーカーの指導や講習会参加、同業他社との交流を通じて習得しています。資格取得にかかる受講料や講習料は全額会社負担で、1on1ミーティングでセルフ・キャリアドックの聞き取りを実施し、会社負担制度を利用して1年で国家資格3つを取得した社員もおり、現在はITパスポートの勉強もしています。

人事評価制度と資格取得状況や能力に応じた賃金表を適宜更新して運用し、レーザードローンや3Dスキャナーなど、習得したスキルを活かしてICT施工に挑戦し、生産性向上を図っています。

建設ディレクター課の社員のリスキリングによりICT化が進み、安全性と生産性の向上につながり、コスト削減にも成功しました。また、教習所の教官となるためのリスキリングを通じて、特にシルバー層の活躍の場が広がりました。

この度、ベストプラクティス賞を受賞できたことを大変光栄に思います。この成果は、社員一人ひとりの努力が実を結んだ結果だと感じています。今後もリスキリングを通して、柔軟で適応力のある組織を目指すとともに、社員の新たな学びを積極的にサポートしていきます。また、これからもさらなる挑戦を続け、企業全体の成長に繋げていきたいと考えています。このような素晴らしい機会を提供してくださった皆様に感謝申し上げます。

有限会社櫻井運輸

~デジタルスキルと既存資源を活用しグリーン分野進出、従業員の意欲を高め会社の成長へ~

物流事業の競争力強化と新規事業拡大のため、デジタルスキルや業界特有のスキル習得を目指し、経営者や役員が率先してリスキリングを行い、社内でのリスキリングを推進しています。また、経営者は業界内外から情報を取り入れ、視野を広げて経営維持に必要な学びを追求しています。

週1時間、業務時間内に学習時間を設けて学習の習慣化を促進し、Eラーニングプラットフォームで従業員が自分のペースで学習できる環境を提供しています。

経営者が『データサイエンティスト育成講座』を受講して得た知見を業務に活用し、新分野の基礎知識を社員と共に学び、外部専門家の講習をオンラインで受講しています。また、資格取得の試験料や講座受講料を全額または一部補助し、リスキリングの進捗確認のために月1回のミーティングを実施し、定期的にキャリア相談も行っています。

リスキリングの成果を評価するため、明確な基準を設定し、スキル習得や実績に基づいて評価し、資格手当を支給しています。また、新規事業プロジェクトへの参加など、従業員が学んだスキルを実践できる機会を提供しています。

リスキリングで得たデータ分析の知識を活用し、労働時間の可視化と出庫時間の最適化を図ることで、月の平均残業時間を10時間以下に短縮しました。

このたびは、有限会社櫻井運輸のリスキリングへの取り組みをご評価いただき、誠にありがとうございます。弊社では、まず経営層が率先して新たなスキルを学び、その実践を通じて社員への共有と体制整備を進めることで、全社的なスキルアップを目指してまいりました。本取り組みが、働きやすい職場環境づくりと持続可能な成長に繋がると考えています。この受賞を励みに、さらにリスキリングを推進してまいります。

水木木材工業株式会社

~デジタル活用で他社との差別化を実現し、取引先と共に優位性ある企業体質に~

リスキリングを人材戦略の柱とする方針を示し、社全体で共有しています。また、2023年に発足した「ITチーム」のメンバーを中心に「リスキリング推進チーム」を新たに発足し、現在活動しています。

クラウド上でスケジュールを共有し、個々のスキル習得時間を社内でバックアップするとともに、ノートPCやiPadを配布して従業員が自由に学べる環境を整えています。

2024年にはリスキリング推進のための社内説明会や全従業員参加の研修を行い、ITチーム向けには個人のスキルに応じた研修も進めています。また、スキル習得に必要な費用は全額会社が負担し、キャリア形成支援のため専門家への相談や個人向け面談も計画中です。さらに、若手社員を対象に「Kintone100日道場」という集中講座も実施しています。

リスキリングの成果をきちんと評価して処遇に反映する制度を整えています。また、部門を超えた業務改善を応援する体制を作り、現場担当者が取引先でアプリ開発のヒアリングを行うなど、スキルを活かす機会も積極的に提供しています。さらに、スキル習得状況に応じて人事配置も行っています。

デジタル活用を進めることで、生産性が向上し、取引先の業務改善や顧客の囲い込み体制を整えています。また、業務改善アプリを社内で開発したことで、残業時間が減り、有休取得率も上がっています。さらに、賃金や賞与のベースアップも実現しました。

この度はベストプラクティス賞を授与していただき、心より感謝申し上げます。
業務改善には個人のスキルアップが必要不可欠という思いからリスキリングを推進し、少しずつその効果を感じてきましたこのタイミングでの受賞は本当に励みになります。
また働く人達にとり、リスキリングという形で新しいスキルを習得するというのは簡単なことではないと思いますが、これからも頂戴しました賞に恥じぬよう精進してまいります。

■グッドプラクティス賞

社会福祉法人仁心会

~福祉の現場にデジタル導入 生産性向上とコスト削減で事業拡大を目指す~

経営戦略に基づいてリスキリング推進の人財戦略を立て、面談や会議で対象者を選んでDX推進担当者を任命しながら、経営者や役員が率先して情報収集や発信を行い、さらにITコーディネーターとの月1回の打ち合わせでITツールの導入状況を確認して方針を決めています。

業務効率化と働き方改革を進めながら、外部・内部研修やEラーニング研修の時間を就業時間内に確保し、ITツールを導入して業務を効率化することで残業時間を減らし、さらに職員にPCやタブレットを配置してEラーニング環境を整えています。

資格取得に必要な講座受講料や教材費は会社が負担しています。また、1on1ミーティングでキャリア形成の支援を行い、県のリスキリングAIマッチングサイトを活用して法人本部職員と面談も実施しています。

研修の結果を社内で報告して、習得したスキルを新しい業務に活かしています。その成果を人事評価や処遇改善の制度に反映していきます。

デジタルツールを導入して業務効率化を進めた結果、職員の離職率が下がっています。また、効率化によって採用や営業活動を強化し、社員や利用申込者の増加にもつながっています

昨今の超高齢社会により、社会福祉施設の社会的役割、それを担う職員の負担は大きなものになっています。少子高齢化に伴う人員不足等もあり、介護事業においてDX化推進等による生産性向上は必須ともいえます。また、様々な利用者に合わせたサービスの提供を行う必要があり、職員の資質向上・資格取得を積極的に行っていく必要があります。リスキリングの推進は、こうした課題解決や今後の社会福祉施設が果たすべき役割の実現のために必要不可欠です。

株式会社ベテル

~DX推進による生産性向上と、海外新規顧客の獲得で事業拡大を目指す~

DX推進係を新設して、2名の担当者を中心にDXを進めています。また、DX推進委員会を立ち上げて、部署を超えた活動や勉強会も行っています。さらに、技術営業のコミュニケーションを強化するために、営業部門には英会話ができる担当者を配置しました。

DX推進委員会での勉強会や通信研修を通じて、リスキリングを支援する環境を整えています。また、英会話教育を受講する方にはタブレットやノートPCを貸し出して、学びやすい環境を提供しています。

社員には年1件以上の外部研修を就業時間内に受講することを促し、会社が指示または許可した研修の費用は全額負担しています。また、海外取引のある部署では英会話教育を希望制で実施し、高い志を持つ社員には社会人大学進学を業務として認めるなど、最新技術やDXに関する知識を学ぶ機会を積極的に提供しています。

DX推進委員やプロジェクトに参加した方には、冬の賞与で手当を加算しています。また、業務改善や生産性向上に貢献した方には社長賞を授与しています。

社内のDX推進の中心メンバーへ抜擢し、処遇改善を実現しています。また、海外展示会での発表や商談を通じて、海外での顧客拡大も進んでいます。

このたび、DXに取り組む当社がリスキリングを推進する中小企業として表彰を賜り、心より感謝申し上げます。社員一人ひとりが新たなスキルを習得し、変化に柔軟に対応できる環境づくりに努めてまいりました。この取り組みが評価されたことは、社員全員の努力の賜物であり、さらなる挑戦への励みとなります。これからも人材育成を軸に、DX推進を通じて持続可能な社会に貢献してまいります。ありがとうございました。

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