用語解説

【動画】リスキリングが分かる 3分講座(後藤宗明氏)

2024/11/14

話し手:後藤宗明(一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ 代表理事)

リスキリングとは

今、生成AIや技術の進化によって全国の企業が既存事業から新事業への転換を求められています。その中で注目を集めるのが「リスキリング」です。
リスキリングとは、従業員が新しいスキルを学び、新たな業務や職業に就くこと。特にデジタル分野や脱炭素化の分野(グリーン分野)でのリスキリングの需要が高いとされています。そして多くの中小企業は従業員数や資金も限られるもの。そのため、資金面と人材面の両方で自治体のサポートが欠かせません。今後は全国の自治体で官民連携の仕組み作りが今後のリスキリングに必要となるでしょう。

リスキリングとは何ですか?

元々「Re Skill(リ・スキル)」という言葉があり、組織が従業員に新しいスキルを身に付けさせる(=Reスキル)という意味で使われていました。従業員の一人ひとりが新しいスキルを学び、新たな業務や職業に就くことを「リスキリング」と呼びます。

リスキリングが求められる背景

リスキリングが求められる要因は大きく分けて2つあります。
1つは技術的失業の影響です。chatGPTのような生成AIの影響で、これまで人間が行っていた作業の自動化が始まっており、この現象を技術的失業と呼びます。この技術的失業を防ぐには、今後無くなる事業から成長事業へ働く人たちを移す「労働移動」が必要です。この労働移動にはリスキリングが欠かせないと注目されているのです。
もう一つはデジタルトランスフォーメーションのような生産性の向上と、新分野での事業作りが求められています。これらを担う人材を育てていく上で、デジタルスキルを身に付けるリスキリングが非常に重要です。

リスキリングで身に付けるべきスキルとは?

自社でデジタルツールの導入を進めると、自動化する部分が出てくるはず。そうした自動化する仕事に従事する方が、これから生まれる新たな仕事に就くためにリスキリングが必要です。そのため、実はリスキリングに必要なスキルは会社ごとに異なるのです。 ただ大きく分けるとデジタル分野と、脱炭素化に向けたグリーン分野、つまり脱炭素化に向けたスキル(グリーンリスキリング)が今後身に付けないといけないスキルでしょう。

リスキリングのこれから

大企業は自社のリソース(資金や人材)を使ったリスキリングが可能です。しかし国内の約90%を占める中小企業の場合は、一人欠けるとオペレーションが止まってしまう状態で経営される方も多くいます。なので自治体による設備資金の支援や、新事業を担う人材支援が大きく必要です。官民連携の仕組みづくりによって、リスキリングを支援していくことがこれからの時代に求められるでしょう。

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