経営者向けリスキリングワークショップ結果

経営者向けリスキリングワークショップ~チャットGPT時代を生き抜く成長戦略~

◆開催日時 令和5年6月27日(火)13:00~16:00
◆開催場所 茨城県開発公社1階中会議室
◆出 席 者  県内企業、事業所の経営者及び役員 29名
◆講    師  後藤 宗明氏(一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事)
◆内 容

 企業の経営戦略の観点から、リスキリングの重要性やその取り組み方についての講義や参加者の方々の自社課題についての意見交換を行いました。

(講義要旨)

・リスキリングは企業が主体となり、経営戦略と一体的に「業務」として取り組むべきもの。単に学ぶことではなく、新しいスキルを身につけ、実践し、新しい業務や職業に就くことを指す。

・経営者は、従業員がどのようなスキルを持っているかを把握することからスタートして、社内で配属先を作るなど適材適所で人を充てることの重要性を理解する必要がある。

・経営直轄で、従業員に対して新しいスキルの獲得を促すことが必要である。

・経営者・役員のコミットのもと、DX推進等を担う部署や人事部の連携を密にし、将来、自社が向かう方向性やスキルを明確にするとともに、個人のキャリアパスとしっかりとすり合わせながら、取り組むことが肝要。

・リスキリングした従業員を評価すると、エンゲージメントが上がるため、リスキリングを支援する体制は必要である。

(グループワーク)

グループワークにおいては、ChatGPTが与える自社への影響や現在の自社人材についてSWOT分析により弱み・強み・機会・脅威について考え、意見交換を行いました。

現状把握により、リスキリングの必要性や推進のための課題、今後注力すべき取組みについてさまざまな意見が交わされました。

講義の様子
グループワークの様子

(参加者した皆さんの感想)

・リスキリングとは何かといった基本的なことから、実際に取り組むべき手順が明確になった。リスキリングは、企業として成長分野へ進出するための人材育成につながるものだと認識した。

・Chat GPT は、情報収集や調査・審査などの業務効率化や新たなアイデアの創出、異業種への進出機会の増加が期待される一方、コミュニケーションが減り、人と向き合う力が減る、企業間競争の激化につながる点が懸念されると感じた。

・経営者がリスキリングの必要性、重要性を理解することが一番大事なことであると感じた。

・「戦略」としてリスキリングに取組むという考え方が抜け落ちていたため、このワークショップを機に軌道修正ができて良かった。

・すでに取り組みはじめているリスキリングを引き続きすすめていくために、ヒントをいただいた。消えてしまう業務が多く予想されるので、人材流出を防ぎ、働く環境を提供しつづけたい。

・取り組むべきリスキリング施策として、まずは、スキルを可視化したスキルマップを作成するとともに、社員に学ぶ機会を提供し、自発的な学習を促すことが重要だと感じた。

・機械化できる部分は機械で、空いた時間は新たな事業と勉強にあて、その人のスキルを活かし、希望の収入を得られるようにしていきたい。

・社内でも今回のワークショップで行ったような、スキルギャップを明らかにして、リスキリングを促進したい。

TOP